オペレーザーO3Sについて |
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最終更新日 2008/11/22 |
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| オペレーザーO3Sとは | 臨床応用について |
オペレーザーO3Sは、(株)ヨシダより販売されている炭酸ガスレーザーで、仕様は以下の通りである。
オペレーザーO3SU GO
| レーザーの種類 | 炭酸ガスレーザー | |
| レーザー発振波長 | 10.6μm | |
| レーザー出力 | 0.5・5W(0.1Wステップ) | |
| タイマー動作 | 0.1・1.0秒(0.1秒ステップ)、リピートパルス、連続 | |
| 焦点径 | 直径0.2mm | |
| 冷却方式 | 水冷循環式 | |
| 定格電源 | AC100V、50/60Hz、260VA | |
| 外形寸法 | コンソール部 | (床面積)378mm×318mm |
| (高さ)864mm | ||
| 装置全体 (高さ)1150mm | ||
| 重量 | 40Kg | |
| 標準価格 | 4,780,000円「6年リース1.64として、月額(消費税込み)82,320円」 | |
| 問い合わせ先 | http://www.yoshida-dental.co.jp/opelaser/olaser1.html | |
| 特徴 | メンテナンスが楽でコストがかからないことが最大の特徴である。 | |
処置内容 |
当院における臨床成績について |
| 到達深度 | CO2レーザーの深部到達度0.05mm 炭酸ガスレーザーは深部到達性が低い。最近では、深部到達性の高いソフトレーザーとの併用が注目されているようである。 |
| アームの位置 | 特に上顎の処置時には術者は9時の位置で行いたいものです。しかし、術者が9時にいるとレーザーの置く位置に困ります。この様な時にはレーザーを2時又は3時の位置に置いて前方よりアームを延ばしています。 しかし、この場合アシスタントのいる場所がなくなるためシリンジと口腔内バキュームを使わず口腔外バキュームのみで行っています。 画像(1) 画像(2) |
| 気銃の使用 | 通常は口腔外バキュームで煙を吸うと臭いはさほど気になりませんが、気銃を使うと煙が口腔外バキュームに吸われずに拡散するため、白衣に臭いが染み付くことがあります。当院では特に気銃による冷却効果を期待する時の他は気銃は使用していません。 |
| 歯肉の蒸散・切除 | 切除の効率性は電気メスの方が効率的に優れていると感じる場合もあるが、とにかく術後の傷口の治りの速さには驚きます。又、術後の痛みなどの症状もほとんど出ないようです。現在当院では、電気メスは倉庫入り。 |
| 歯周炎の処置 | P急発部位の歯肉に、やや遠方より焦点をはずしてパルス照射すると症状の経過良好みたいです。ただし、上顎臼歯部の頬側は遠くからは当てにくいのが難点です。 |
| 根面辺縁部歯肉処置 | 特に鋳造コアの形成した後に周辺歯肉からの出血を止めるのに効果的。 又軟化象牙質が多く全部除去すると穿孔する可能性が有る場合は、少し軟化象牙質を残しサホライドを塗布してレーザーを照射して象牙質を硬化させています。これに鋳造コアをパナビア(Vプライマー使用)で合着していますが、臨床成績は良好です。 |
| 注射針の刺入点部の麻酔 | 表面麻酔をした方が早いし効果的みたいです。当院では行っておりません。 ただ単に、いちいちレーザーを持ってくるのが面倒なだけ。 |
| レーザー麻酔 | 無麻酔で歯肉に照射するときに、事前に弱く照射しておくと表面の知覚が鈍麻してその後の照射時に痛みが少ないようです。無麻酔でレーザーを使用する場合にはそのように使用しています。 |
| HYS処置 | ソフトレーザーよりもはるかに効果的みたいです。特にFのペーストを歯頚部に塗布して上からレーザーを照射すると良いです。 |
| 齲触予防 | 咬合面にサホライドを塗ってレーザーをかけると小窩裂溝が銀メッキされて齲触予防効果があると言うので抜去歯牙でやってみたが、とても非審美的なのでやってません。 |
| 2次齲触予防 | ? |
| 生活歯髄切断 | 臨床例無し |
| 根管口部の消毒・乾燥 | たまにやりますが目に見えて効果がわかる用途でないため良く分かりません。 |
| 抜歯後の止血 | 止血も楽だし痛みもでにくいし有用です。ただし、表面の血液を凝固することは可能ですが、中から噴き出す血液を止める効果については?です。 使い方が悪いせいも有ると思われますので今後の検討課題です。 |
| 小帯切除 | 症例1) 9歳児女児。浸麻をしてレーザーで2Wフォーカスで照射、5秒で処置終了。術後(浸麻が切れた後)全く痛みも感じず、1週間で傷口も治癒。縫合も不要だった。 症例画像 |
| メラニン色素の除去 | 症例にもよるがきれいにとれます。歯ぐきの黒ずみを気にしている人には効果的です。メラニン色素沈着除去後の後戻りは喫煙者の方が多い。 症例1) 20代女性、下顎の歯肉にメラニン色素沈着症が見られたため、除去。 症例画像(1) |
| 口内炎の治療 | アフタに照射すると即座に症状(接触痛)がとれました。 |
| 歯牙の漂白 | 硼酸と過酸化水素を混ぜたものを歯牙の表面に塗り、レーザーを照射。 R-damの後30%H2O2と過ホウ酸ナトリウムを練和したペーストを歯牙表面に塗布し、1W10cmの距離から約1分間レーザーを照射する。 現在、レーザーを使用したパワーブリーチングを試験中。データがそろったら掲載予定。 |
| 腫瘍の除去 | 未だ臨床例無し。 |
| 顎関節症の消炎鎮痛・開口障害 | 顎関節症に限らずBrx等による歯牙の痛みには即効性がありました。 症例1) Brxが原因と思われる習慣性の痛みを訴える患者の犬歯にパルス照射したら即座に症状が止まった。 症例2) 顎関節症が原因と思われる開口障害の患者の顎関節部と側頭筋部に2W20cmのデフォーカスで5分照射。これを週1回4週続けたら開口障害はほとんど消退。 症例3) 中学生(14才)の女性。今年の5月頃から右咬筋部の疼痛により口が開けないと言うことで来院。顎関節症の疑いで専門医依頼をしようと思いましたが、クラブ活動にて通院できないとのことで、当院にて応急処置を行うこととした。 9/22(水)初診 開口量1.5横指 レーザーを1Wでdefocusで左右の顎関節から側頭筋・咬筋部に照射、照射後1.8横指に開口量が回復。患者自身も楽に口が開けられるようになったと喜ぶ。 9/25(土)術前の開口量1.8横指。同様に照射後開口量は2横指へ。 9/29(水)術前の開口量2横指。同様に照射後開口量は2.3横指へ。 10/8(金)術前の開口量2.3横指。同様に照射後開口量は2.5横指へ。 |
| メンテナンス | 当院では98年の12月に購入しましたが、その後トラブルも無く、たまに蒸留水を補給するだけで、ランニングコストは電気代だけです。 |
| その他の注意 | オペレーザーに限らず、レーザー使用時における問題点の一つは「臭い」である。電気メスと同じようにレーザーの使用時においては猛烈なにおいが出る。当院では口腔外バキュームの使用により術野周囲の臭いについては解決済みである。しかし、バキュームに吸われた臭いは、機械室(約4畳半)に廃棄される。そこで、換気扇で室外に排気しているが、換気扇が事務室用の小型のものであるため充分に機能しない。そこで以下のような解決法が必要であろう。 (1) バキュームに脱臭用のフィルターなどをつける。 (2) もし室内排気をしている場合は、大型の換気扇による室外排気が必要。 (3) もし室外排気をする場合は、周囲に対する環境汚染に配慮する。 |
1999年秋、オペレーザーがモデルチェンジして以下のように変わった。 00/03/12
改良点
(1) デザインの変更
(2) ガイド光がグリーンになった(口腔内ではグリーンのガイド光が見やすい、ただし高い)
(3) 冷却ポンプ搭載によりハンドピースの先から冷却用のエアーが出る。このため、今まではアシスタントによるシリンジテクニックが必要であったが、その必要が無くなった。ただし、コンプレッサーの音がうるさい。
(4) リピートパルスの間隔が0.1秒になった。
備考
(1) モデルチェンジにともない価格も改定され、グリーン光で528万円、レッド光で498万円。
(2) 以前03Sを購入した人は、バージョンアップにより冷却ポンプの搭載が可能である。(バージョンアップ費用443000円)
今までの歯科器材においてバージョンアップという言葉は聞いたことはなかった。この様に旧商品を購入した人に後悔させないやり方は非常に評価に値する。今後、他の商品についてもバージョンアップを想定した商品開発のコンセプトを期待したいものである。