医療保険カード(保険証のカード化)

 

最終更新日 2017/09/13

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中央社会保険医療協議会 平成10年9月18日(総会)

 熊本県八代市で実験中の医療保険カードの被保険者証化による全国対応と,急性期入院医療の定額払い方式の試行の実施に当たり,療養担当規則の改正と点数表告示の必要性について,大臣公用のため代わりに局長から工藤中医協会長に対して諮問が行われた。

 まず,医療保険カード導入の効果と影響について報告があった。その内容は,平成7年から約3年間,八代市において主として政菅健保・国保,途中から一部健保組合等と,医療機関は163機関の95%(歯科は51機関全部)の参加を得て試行を行った。カード交付対象者は,実験参加の保険者の被保険者及び披扶養者のうち八代市住民並びに八代市事業所に勤務する者7万7,000人に対して,カードと従来の紙の被保険者証と両方を交付して対応した。結果を医療従事者としての評価,被保険者としての評価,保険者としての評価等にまとめ,少しずつ「何らかの効果があった」との評価が増加してきたとのことであった。

 この結果に基づいて,引き続きこの実験を継続したい。そこで紙の被保険者証との併用をやめ,カードのみの交付とし,かつ全国で使用できる体制とするために療養担当規則の改正が必要となる。

途中(急性期入院医療の定額払いについて) 略

 これに対し支払側は,医療証カード化について実験結果のまとめが,ただ便利になった,効果があった程度のことでは何の意味もない。全体として経費がどの程度かかるのか基礎データはどの範囲が適当なのか,あまり細かいデータまでやりとりすればそれだけ経費がかかると思われる。最小限に留めるべきと思ううが,そうしたことは一切不明のままだらだら実験を続行するのは意味がないとの意見が出された。

 診療側は,同様に明確な結果も示されていないままこれ以上続行することは疑問であるとした。
 歯料としては,基本的部分は同様とした上で,現実に現場を担当する立場として,まず1点,証返還時の給付記録欄記入を変更するとあるが,八代市以外の医療機関で対応するときはカードに記入も記録もできないが,何もしなくても療養担当規則違反とはならないか。2点目としてここに示された健保施行規則のカード様式は被保険者用であるが被扶養者分に被保険者名の記載がなく,これではカルテも書けないが記載不要と考えて差し支えないかと質した
 これに対し,基本的な部分の指摘については,さらに2次実験を続けるにあたって検討してまいりたい。現場の実務面の話について最初の記録の件は,当分の間という限定でご指摘のとおり療養担当規則違反としない。第2点についてはこちらは施行規則の変更なので調査の上お答えしたいとの返答であった。

 そこで支払側から,給付記録欄の記入は現在でもあまり守られていないが,それを免除するのはおかしい。被保険者氏名の問題は現場での支障はよく分からないが,そうした不備をそのままにしてただ実験を続行するのは問題があるといっているのだと意見を追加した。

<追 記>

 医療保険カードの被扶養者分に被保険者氏名の記載がないことについて,会議終了後「調査した結果,ご指摘 どおりカルテに被保険者氏名の記載が必要でありました。ところがカードの作成はすでに進行しており追加が困難であります。便法として住所欄を自書する際に,被保険者名を必ず書き加えるよう指導するのでご了承いた だけないか」との報告があった。しかし,「これは施行規則の様式変更の問題であり,指導で済むか疑問がある。公式の場での質問でもあり他の委員にも確認しておいてほしい」と答えた。

Webmaster見解 間違って作成した医療保険カードは修正すべきであり、それらのチェックのための試行ではないのかと思うが。一旦決めたものを直さないで小手先(便法として住所欄を自書する際に,被保険者名を必ず書き加えるよう指導する)で解決使用とすると、また現場に無用なしわ寄せが来るだけ。


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